読後の率直な感想。3章までは普通に読んでたのに、いつの間にか加速してる…
本書の面白さは、静かに低空飛行で飛び続けながら、
窓の外を見ると、いつの間にか空高く飛び立っていたという「高揚感」を生み出します。
「いつの間にか読んでいた」という感覚に近い本です。
けど、確かに『面白さが爆発する瞬間がある』という物語です。
最初の3章は、単なる短編小説を読む感覚です。
しかし、人間味のあるストーリー展開、
伏線が少しずつ回収されたり、
何気ない場面で接点を生んでいることに気づくと、
「ハッ」とさせられます。
『もうこんなに読んでいる!!』
そんな心のつぶやきがもれる小説です。
人生の“見えない一手”を描く短編集

人生のどこかで交わるはずのない人々が、囲碁名人戦という一本の細い糸で、気づかぬうちにつながっていくお話です。
『名人のお名前くらいなら』は、そんな“偶然の美しさ”を丹念に描き出すオムニバス作品です。
楽器メーカーで働く朝倉白音が、17年ぶりに訪れた恩師のピアノ教室で目にしたのは、囲碁名人戦のポスターと、記憶の中で止まっていた“あの子”の面影。
そこから静かに始まる七つの短編は、一見それぞれ独立した日常の切れ端のようでありながら、やがて一局のドラマへとゆっくり収束していきます。
折れたヒールでタクシーに乗る女性。
ネットゲームに没頭する高校生。
淡々と日々を過ごしていたはずの警察官。
誰もが“自分の盤面”に集中して生きているのに、いつの間にか名人戦という物語の中心へ吸い寄せられていく。
その“気づけばつながっている”感覚は、まるで人生そのもの。
読後にふと、自分の毎日にも静かに交差している“見えない手”の存在に気づくかもしれません。
囲碁の専門知識は不要。
むしろ囲碁を知らないからこそ楽しめる“ちょっとした仕掛け”や言葉遊びが、あなたの頬を緩ませてくれます。
本の内容紹介
kindle電子書籍は『無料サンプル』として試し読みをすることができます。
本書のポイント:静かに始まり、気づけば胸を掴まれている物語

まったく別々の人生が“名人戦”へと自然に収束してクロスオーバーする
囲碁の用語が日常会話や名称に溶け込み、思わずクスッと笑う
日常の何気ない場面に散りばめられた接点が「第三者視点」で描かれる
読む人の心にふわりと温かさが灯るヒューマンドラマ
どこか懐かしく、どこか自分の人生にも重なる余韻の深さ
章立てハイライト
主役となる7人の日常が、静寂につつまれた一局と、その一手に引き寄せられるストーリー展開です。
派手さより奥行き。
刺激より余韻。
紡がれた物語を楽しむことができます。
第一局 ガラス越しのあの子
記憶の奥で止まっていた「あの子」の影が、静かに動き出す。
第二局 子どもだった勇者へ
オンラインゲーム仲間の正体は…
第三局 英雄のえらく地味な午後
ちょっと大事件。誰も知られないミケ隊長は、静かに見ていた。
第四局 午後のレシピはピースフル
些細なすれ違いのトラブルが、小さな思いやりと勇気の連鎖でときほぐれる。
第五局 ルールはママが作ります
妻と隣人の優しさと、真剣勝負にかけた『ズルはしたくない』という誰にも言えない本音
第六局 スーパーヒーローは振り向かない
名人戦、挑戦者の人間味と商店街のイベント企画の裏方の些細なすれ違い。
第七局へ向けて少しずつ物語は収束していく。
第七局 いつか知る、その名を
七つの物語が静かに重なり、名人戦の“最終局”へとたどり着く。
こんな方におすすめ!

見えない“ご縁”で紡がれる物語を読みたい
何気ない日常に隠れたヒューマンドラマに触れたい
高カロリーな文章ではなく、素材そのものを味わいたい方
それぞれの人生がどこかで交差する瞬間に胸が熱くなる方
kindle電子書籍は『無料サンプル』として試し読みをすることができます。
著者から読者へひとこと

天方木吉さんから一言
囲碁の七番勝負を背景に、偶然の不思議が生み出す日常のワンシーンが描かれた、心温まるオムニバス どこかにいそうでもあり、いつかの自分だったかもしれない登場人物たち。 彼らはそれぞれまったく違う場所で、まったく違う日常を生きています。 けれど、見えない糸に導かれるように、日常の端々で「囲碁」と出会っていくことに――。 「もっとあの人を知りたくなる」 「ちょっと囲碁に触れてみたくなる」 新しい日常を求めるあなたに、今、読んでほしい作品です。
著者ページ:

著者や書籍への印象(運営側から)
最後にサイト運営者からひとこと。
ひで汰ある名人戦を主軸に、縁もゆかりもない人々が、徐々に、名人戦最終局へと物語が繋がっていくお話です。章ごとでは、一人一人の物語が書かれており、時折、クスッと笑えたり、胸が熱くなったり、胸がジーンとなり目頭が熱くなることもありました。
一つの出来事が、色んな場面で散見されたりするのは、日常でもあるような、私たちが見えないマクロの第3者視点を書いた物語だと感じました。
kindle電子書籍は『無料サンプル』として試し読みをすることができます。









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